回収資材

環境に良い影響を与えるために資材の再利用を優先しています。

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写真: Mark Wickens

Ferguson Art 夫妻が制作した「クマの Curious」は、16 万枚以上のペニー硬貨で毛皮が作られている巨大なハイイログマの彫刻です。写真: Mark Wickens

よりクリーンで健全な未来への道は、私たちが日々行う小さな決断によって切り開かれると信じています。そのため、環境に良い影響を与え、エネルギーや水などの天然資源の利用において責任を果たす方法を常に模索しています。Gradient Canopy の建設においては、循環型デザインの原則を基に、限りある天然資源の必要量を削減することにしました。資源をできるだけ長期的に使用することを目指す循環型デザインを実現するため、大量の回収資材、再生資材を建物に取り入れています。

Gradient Canopy には、建物全体に回収資材を原料とする製品を 30 個以上設置しました。その中には、埋め立て式ごみ廃棄場に送られるはずだった再生木材、自転車ラック、ロッカー、カーペット、タイルなどがあります。このように回収資材を大規模に活用したことにより、International Living Future Institute(ILFI)から Living Building Challenge(LBC)の Materials Petal 認証を受けました。この認証は、無害かつ環境回復が可能な透明性の高い資源経済の実現を目指すためのものです。

建物の規模が大きいため、合理的な量の再生資材を手に入れるために複数の戦略を練る必要がありました。たとえば、再生タイルや再生カーペットなどは、設計上大量に必要であり、サイズ、色、材質を統一させなければならないため、調達が困難でした。

鍵となった戦略は、Google の倉庫に保管されている物品の再利用です。以前のプロジェクトで使用されずに余った新品の資材や、建物の解体前に移された物品を含む手持ちの在庫を調べ、すでに持っていた資材から、回収したカーペット タイル、自転車ラック、セラミック タイル、吸音天井タイルを取り入れることができました。

回収資材を導入するもう一つの方法として、地元のさまざまな場所から調達した再生木材を使用しました。たとえば、建設中に除去された木材を使用してベンチを製作し、建物のあちこちに設置しました。また、回収した木材の供給を地元の業者に依頼し、自転車置き場の壁パネルや Google ストアのフローリングなどに使用しました。

写真: Mark Wickens

Google ストアのフローリングは回収された木材で作られている。写真: Mark Wickens

Gradient Canopy における循環型デザインのもう一つの側面は、建設廃棄物の排出量を可能な限り削減するという野心的な目標でした。2023 年 8 月時点で Google は、本来は埋め立て式ごみ廃棄場に送られるはずだった建設廃棄物の 90% 以上を活用しました。さらに、2020 年から 2022 年の間にクローズド ループの壁材に関する取り組みを通して 550,000 ポンド(250 トン)以上の乾式壁材をリサイクルしました。

また、ベイエリアの建築関連商品やその他リソースのオンライン取引所を立ち上げた気候テクノロジー企業の Rheaply と協力しました。Bay Area Reuse Marketplace は、地域の企業が、什器、備品、設備、その他建築関連商品などの余剰資源や再生資源を費用対効果の高い価格で入手できるサービスです。Google は、Gradient Canopy で購入した資材の余りを Rheaply のネットワークに載せるだけでなく、Rheaply と連携して Google 社内の資源の再利用プロセスの調整にも取り組んでいます。各プロジェクト チームが個々に資材を探し、スケジュールを調整するという面倒なプロセスに代わって、再利用プロセスを効率化し、資源の循環を当たり前にするための新たな方法を探っています。